れもんのポンコツダイエット

食べる、寝る、ボーッとする、1人行動、ダイエットが好き。アラフォー独女「澤れもん」の意識低め雑記

30年前のプレゼント

今から約30年前
私は田舎の素朴な小学1年生でした。


どちらかというと学校嫌いで、
学校というか 団体行動だめで。すでに、、


これからはじまる長ーい義務教育に悲観したり
色々考えて悩んで、


結構めんどくさい子供だった気がする。
今は何も考えてないけど。



そんな平凡な小学1年の終わり頃、



当時、ウチの学校では毎年
卒業していく6年生が 1年生へ 手作りの


何でもいいから簡単なプレゼントをして
中学へ行くという 迷惑な儀式がありました。



そのころ無駄に神経質だった私には、まぁまぁ迷惑な話で『あと5年の間(自分が卒業生なるまでに)この行事なくなれ バカ!』



と全力で思ってた。笑



匿名プレゼントで、誰が作った物か分からない。作った方も誰に行くか分からない。
ていうシステムで



今思えば、ちょっと面白いけど。



それで、もらう日がやってきて、全然楽しみじゃなくて。


どーせ しょーもないガラクタがくるんだろと。(ごめんなさい先輩…笑)



そんな気持ちだから受け取るドラマ感はあんまり覚えてなくて、



たしか先生が大きい袋からランダムに物を出して端の子から順番に渡してた気がする。



すでに受け取った子たちは、キラッキラの包装紙にに包まれた箱だったり、絵に描いたようなプレゼント。


みんながもらって喜んでいる姿見て 楽しみじゃないとか強がってはみたけど、やっぱりちょっとワクワクしてきて



完全にハードル上がってしまった 私の机に先生が置いた物は、



薄っぺらい封筒。(一応ちょっと可愛い封筒)
「ぇ、嘘でしょ 笑。本当にガラクタ来た」と。
思わず先生の顔 二度見。


でも先生は無表情で次行っちゃって。


何この悲劇。



いやいや、まだ悲劇と決めつけることは無い、ちょっと見た目の格差だけだし!



逆に 持ち帰るの荷物にならなくて楽だし。と言い聞かせ 封筒をあけたら、


封筒と 全く同じ大きさの 手作りのしおりが1枚
パツパツになって入ってた。本当にパツパツ。


キツすぎて出すのも苦労し、なんか私だんだん
腹立ってきて



「はぁ⁈ プレゼントセンスも無し。封筒のサイズ感ぐらい考えろよ せめて」と。(本当にヒドイごめなさい笑)



無事、取り出せて
じっくり見たら、長方形の厚紙に和紙の折り紙が全面に貼ってあり、上に小さいリボンが付いてて。


ただの地味なしおり。


正直その時の気持ちは「あ〜ぁハズレくじ引いた。」引いたってゆうか勝手に置かれた。



でもせっかくもらったし、シンプルだし、しおりとして使うには何の問題もないと(生意気…笑)


ふと裏にひっくり返したら、ど真ん中に小さい小さい黒文字で何かメッセージが書いてある。



「21世紀は私たちの晴れ舞台!」



21世紀は、私たちの晴れ舞台…⁈ ⁉︎



小1の私には 意味が分かりませんでした。



まず21世紀て何?いつ?何年後?今何世紀?
生きてる?

ぁ 「私達の晴れ舞台」ってことは私もオマエも晴れ舞台を生きてるってことよね たぶん。


と深く考えず、全く華やかさも無いし、誰にもみせる価値もないや、、と。


自分の部屋の机の引き出しに さっさとしまいました。それから 時々出して眺めたり。
たまに使ったり。



しばらく大事にしてました。



年月がたち 中学生になり高校生にり、一人暮らしをし、どこかのタイミングでそのしおりは無くなってしまいましたが、



なぜか 21世紀になった頃、本当に不思議なんですが 急にそのしおりのコト思い出して。



それから ずーっと、鮮明に覚えていて。
達筆な字の感じとか。



時々そのしおりにもう1回会いたくなります。



今でも大事にとっとけばよかったなと。



30年前に「21世紀は私たちの晴れ舞台」なんて
キャッチーなメッセージ書ける小学6年生て、


なかなかハイセンスです✨



私、21世紀になってようやく プレゼントの価値が分かりました。



ハズレくじとか華が無いとか言ってごめんなさい。たぶん一等の当たりくじ引きました。


ありがとうございました。


先輩は たぶん そんなの作った事すら覚えてないと思うけど、


きっと今頃、素敵な40代の晴れ舞台を生きているんだろうな。




おわり。